ミニブタ、マイクロブタってなに?

雑学

今朝テレビでミニブタ、マイクロブタを特集していました。
ミニブタ、マイクロブタは通常のブタと比べてかなり小さいブタの種類です。
海外のセレブが飼っているのをきっかけに、海外ではミニブタを飼う人が増えているようですが、日本でも芸能人が飼っているのをきっかけに興味を持たれている人もいるようですね。
ブタは綺麗好きというのは結構知られていますし、頭も良く、犬や猫と同じようにしつけられるようです。
普通のブタよりも小さいミニブタ、マイクロブタがちょこちょこ歩いているのを見てると本当に可愛いですよね。

ミニブタ、マイクロブタの大きさってどのくらい?購入価格はいくら?

通常のブタはどれくらいの大きさかというと、だいたい成長して200kg〜300kgくらいになるようです。食肉になるものは100kgを越えると出荷されるようですので、お肉になってしまうブタを想像してもらうとだいたい大きさはわかると思います。

一方で、ミニブタは300g〜700g程度で生まれ、成長すると70kg〜80kgくらいに成長するようです。成長するともうミニではないのですが、通常のブタと比較するとミニサイズではありますね。

もう少し小さいマイクロブタと呼ばれているブタは、15kg〜30kgくらいに成長するようです。
しかしここには大きな落とし穴があって、「いつも健康的な食事をきちんと与えていたら」という条件がつきます。

購入価格はイギリスでは5000円くらいから15万円くらいで、価格差はブリーダーによるようですが、平均はだいたい3万円〜10万円くらいのようです。日本で販売となるともう少し高くなるかもしれません。

ミニブタ、マイクロブタの情報を海外のサイトで調べてみました

海外のサイトをいろいろと調べてみました。
だいたい同じような注意点が書いてあるのでまとめてみたいと思います。

日本でミニブタ、マイクロブタと呼ばれているブタの種類は、英語では “a micro mini pig,” “a mini pig,” “a teacup pig,” ” a juliana pig,” “a nano micro pig,” “a nano pig,” ” a pixie pig,” “a mini piglet,” 等々いろいろと呼ばれているようですが、結局のところ、これらは全て同じのようです。文書化された基準があるわけではないようです。
ということは、生まれた時に小さかったので「マイクロブタ」と言われても飼ってみると1年後にはすごく大きくなった、ということも可能性としてはあるわけですよね。成長してどれくらいに大きさになるかは、個々の個体による遺伝子と食事によるようです。
ミニブタ、マイクロブタというのはそういう種類のブタがいるわけではなく、通常のブタよりも小さくするために品種改良されているものだということを頭に入れておいた方がいいかもしれません。

人間でも間食をたくさん食べていればもちろん太っていきますし、適度な運動、適切な食事をしていれば健康的な体重をキープできます。ブタも人間と同じで適度な運動(ブタにとって)、適切な食事(そのブタに必要な量)をとっていれば、遺伝子で決められた範囲内で成長するようなので、飼う場合は、親の大きさをチェックする必要があるようです。

ちなみにイギリスで人気のペット用のミニブタ、マイクロブタは Pot-Belly, Gloucester Old Spot, Kune Kune, Gottingen minipigsのようです。

マイクロブタをペットとして飼いたい、と思う人のための注意点

それでもマイクロブタをペットとして飼いたい、と思う人のために注意点を書き出してみました。
犬や猫と違って、ブタは本来ペットとして飼われることに慣れていません。犬や猫と同じようにペットとして飼うにはいろいろと注意する必要があるようです。

飼い始めの小さいサイズはずっと続きません。必ず大きくなります。
最初の1年が一番成長速度が早く、そのあとはゆっくり成長していきます。4年くらいで大人になるようなのでそれまでは最終的にどんなサイズになるかわかりません。
イギリスなどでは悪質なブリーダーがまだ成長段階の親ブタを見せて、成長してもこのサイズといって売るケースもあるようです。

お家に連れて帰ってきたとき、すぐには懐かないかもしれません。もともとが怖がりな性格なので最初は触られるのを嫌がるかもしれません。1ヶ月くらいかかるかもしれませんが、徐々に慣れていってくれます。

ブタはもともと群で生活する動物なので、成長する過程で、人間より自分の方が上だと認識すると、もしかしたら頭付きをしたり、かじったりするかもしれません。そのへんは犬のしつけと同じで、頭がいい動物なのできちんとしつければ大丈夫です。

トイレトレーニングも可能です。とても綺麗好きなので、食事の場所や寝る場所とトイレの場所は離してた方がいいみたいですね。近いとトイレに行きたがらないようです。小さいうちは頻繁にトイレに行くので、うまくいったら褒めてあげるのがいいみたいです。赤ちゃんのトイレトレーニングと同じですね。

※不妊、去勢手術をしている個体でなければ、トイレトレーニングはほとんど不可能のようです。(発情期にはメス、オスとも攻撃的になる可能性があり、またこの時期は双方を惹きつけるために、どこでも排尿しようとするので、この時期のトイレのしつけはできません。
(加筆訂正:実際にマイクロブタを育てていらっしゃる方にお聞きしたところ、発情期であってもトイレトレーニングはきちんとできるようです。発情期は不穏になりやすくてトイレに行く回数も増えるようですが、どの動物でも同じように育てる側の配慮できちんと対処できるようです。もちろん個体の性格にもよるので一概にはいえませんが、トイレのトレーニングが全くできないわけではないので、訂正させていただきたいと思います。
育てる側が愛情を持って接してあげることが大切ですね。)

食事はミニブタ専用のペレットを中心に、緑色野菜やフルーツをあげるといいみたいです。
個体の大きさにもよりますが、1日に2〜3回、間に栄養のあるおやつをあげたらいいみたいです。
お肉や食べ残しのものは絶対にあげないでください。
イギリスでは、ペットのミニブタにお肉や食べ残しの物、ミルク以外の動物性食品を与えることは違法なんだそうです。そこまで厳しく決められているようです。これはブタから病気が広がっていくの避けるためのようです。日本もそこはちゃんとした方がいいですね。
また、チョコレート、化学的処理のされた果物や野菜も与えてはいけないことになっているようです。
牧草などのような草はカロリーが低いので間食としてたくさんあげてもいいみたいです。

食べることが大好きな動物なので、食事には目がありません。ご飯が食べられると思うと他のことに気がいかなくなるくらいです。逆に言えば、これを利用して上手にしつければ、色々なことをきちんと躾けることができます。これもワンちゃんと同じですね。

体重を増やさないために、食事の量を減らしたらいいというブリーダーもいるようですが、これは間違いのようですね。必要量はあげないと栄養不足になって、肉体的にも精神的にも病気になる場合もあるようです。

外でたくさん遊ぶなど、ブタが本来の生活ですることをさせてあげるのが一番です。例えば鼻で地面を掘ったり、草を食べたりすることとかですね。また、もともと群にいるので一人ぼっちにされると、とても寂しがります。長時間一人だと自分で自分を傷つけたりすることもあるそうです。本当は最低2匹以上で飼うことが望ましいようですが、これはなかなか日本では難しいですね。
また、もともと階段の上り下りやジャンプしたりする動物ではないので、頻繁に行うと関節などを痛める原因になるので、階段のあるお家は気をつけた方がいいみたいですね

(参照: EXOTICDIRECT他)

日本でも購入できるようになったがミニブタ、マイクロブタを飼うのはやはり大変かも

今までは日本国内での購入はできなかったので、イギリスから輸入しないといけなかったようですが、最近東京でクラウドファンディングによってできた「マイピッグ」というところが販売を始めたようですね。ブタさんの引き渡しは2020年の春頃からのようです。基本的に購入予約を受けてから繁殖に入るようですので、お引き渡しまでには少し時間がかかるみたいです。

いかがでしょうか?

飼って愛情を注げば、どんな動物でも家族の一員だと思うようになりとても可愛く感じますよね。
あらかじめ知識を持って育てていくのと、え〜、こんなはずじゃなかったと思って育てていくのでは感情の面で大きな差があり、マイナスの感情はお互いにとってあまりいいことではないですよね。
寿命は5年〜10年くらいで、上手に育てると25年くらい生きる場合もあるようなので、いったん飼い始めるとその間はずっと付き合っていくことになります。出来るだけ愛情を注いであげたいですよね。

海外ではミニブタ、マイクロブタの人気に伴って、飼う人が増える一方、予想外の成長に放棄する人も増えているのは事実です。ひろ〜いおうちなら別ですが、日本の住宅事情を考えると、可愛いから、といった安易な気持ちで飼うのはあまりオススメしません。
それでも飼いたい、という強い意志があれば大丈夫かなとも思いますが、まずは飼う前に一度自分に問いかけてみてくださいね。

町の獣医さんではまだまだブタを診察できるところが少ないようですので、飼う際には対応してくれる獣医さんをよく調べてみましょう。またお住いの地域や町の条例なども詳しく調べておいた方がいいようですね。

以上、ミニブタ、マイクロブタについてでした。

コメント

  1. おいどん より:

    こんにちは。
    ブタ関連の調べ物をしていたら、たまたまこちらのサイトへたどり着きました。

    私は自宅にてマイクロブタ(メス、避妊手術未実施)を飼育していますが、ひとつ訂正させて頂きたいです。
    例え発情期と言えどもトイレはきちんと覚えさせれば出来ますし、他の飼い主さんの状況を拝見しても同様です。
    発情期では確かに不穏になりやすく、おしっこの回数が増えますが、日頃の正しいトレーニングやシートが汚れたらすぐ交換するなどの人間側の配慮があれば粗相することは極めて少ないです。
    ですので、”トイレトレーニングはほとんど不可能”というのは少々強すぎる表現かな、と感じました。
    もちろん個体差はありますし、手に負えないブタさんもいるかもしれません…

    突然のコメント、ご容赦下さいませm(_ _)m

    • Mugiko むぎこ より:

      おいどん様、ご覧いただきありがとうございます。またコメントもありがとうございました。記事を書いた時にはマイクロブタがとても可愛くて感じ、海外の記事も色々調べてみました。おっしゃる通り実際に飼われている方の経験が一番の情報になると思います。コメントを参考に加筆訂正させていただきました。これからもよろしくお願いいたします。