英語のスピーキングも大事ですが実はライティングはかなり重要!

最近は大学で求められるからかTOEFLやIELTSを受験される人が増えてきており、また2020年の大学入試にTOEFLを利用、という話もでているので、それに伴って必然的にスピーキングやライティングをやる必要がでてきました。(2020年の大学入試に外部試験利用はとりあえずなくなりましたね。当然です。)
日本の学校では、読んで訳す勉強ばかりしているから話せない、というが昔からの定番で、その結果、最近は文法よりも会話の時間というのが増えています。
しかし、ライティングの時間が増えたというのはあまり聞きません。ペラペラっと話すと中身はなくても「すご〜い」と言われますが、きちんとした文章を英語で書けてもあまり「すご〜い、ネイティブみたい」とは言われません。でも、きちんとした英語を書くというのはかなり英語の力がないとできない作業なんです。

日本の学校で教育を受けてきて、国語の時間にきちんと書く指導を受けた記憶というのがほとんどありません。
400字詰め原稿用紙に書くときに、『』は一番上から、とか句読点は一番下に、とかそういったことは習いましたが、アカデミックライティングというきちんとしたライティングの方法は全く習っていないと思います。
作文用紙を使った思い出というのは、夏休みの読書感想文の時くらいでしょうか。それも書いたものをしっかり添削して戻された、という記憶もないし、どちらかというと夏休みの宿題なんだから、9月の始業式の日に出してね、という提出することが目的だったような気がします。

日本語にはアカデミックライティングというような概念はあまりないのかもしれません。(起承転結で書くというのはありますが)
何も教えられていないのに、いきなりライティング、それも英語で…、
それが大学受験にも利用されようとしている、はっきりいってむちゃくちゃな注文をしているような気がするのです。

その点、海外の学生さんたちは小さい頃からライティングの基本を習います。
目標は大学でエッセイ、論文がきちんと書けるようになるということで、年齢、学年にあった文章の書き方を学習するようです。
なので、この勉強を怠ってきた人は大学には進学しない、または入学しても卒業できない、という結果が待っています。より多くの単語を使い、きちんとしたエッセイを書ける。そこの部分でその人の知的レベルがわかるのです。

そう考えると、日本人にとってはライティングはかなり不利ですよね。海外の学生さんは、エッセイの書き方はすでに知っている。ただ英語でどう自分の意見を書くか、まとめるかということにフォーカスすればいいのです。

IELTS・TOEFLのライティングのために日頃から新聞や本を読んで、考える練習をすることが大切

みなさんは何かについて書く場合、まず最初にどうしますか?
たとえば IETLS やTOEFLのライティングパートの パート2やインディペンデントの質問について書くときにどうするでしょうか?

最初は質問を読んで、どう書こうかいろいろと考えると思います。
この時にいろんなアイデアが浮かんでくるかどうかはとても大事になります。
英語の単語、熟語などは多いに越したことはなく、多ければ多いほど自由に書けるようになるので、語彙を増やすのは当然なのですが、それだけではなく、何かを聞いたり、見たり、読んだりしたときに、自分だったらどう思うだろう、とか自分の意見はこうだな、とか常に考えることがとても大事になります。
これに関しては、普段から本を読んだり、新聞を読んだりして情報収集をし、意見をまとめる練習をしておく必要があります。
ネタがなければ、何も考えたことがなければ、いくら英語の語彙が豊富でも書くことはできません。

今の学生さんを教えていると、「そんなこと考えたこともない」とか「本を読むのは嫌いだから、それについて全く知らない」とか答える人がたくさん。(社会人の方でもたくさんおられます)
知らないことは答えられないです。要するに日本語でもわからないことは英語では全くわからないのです。
本気で留学を考えて、IETLSまたはTOEFLの試験を受けるなら、正しい情報を収集して考えるという努力を怠ってはいけません。海外の学生さんとは最初の時点で遅れをとっているということを認識しておかないとダメなのです。

IELTSのためだけではありませんが、情報収集のために私が使っているニュースアプリはこれです。

ニュースアプリ

いろんなニュースを聴き比べるのにアプリを入れています。
「Reuters TV」は主にヨーロッパのニュースを知るのに聞いています。TVとあるように画像と音声です。(変な英語の字幕付き)
「NBC Nightly News」はアメリカのニュース番組なのでアメリカ中心のニュースになります。TVのニュースなので画像と音声です。(字幕はありません。)
「CNN」はご存知の通り、アメリカの(ちょっとうるさい)ニュース番組です。TV同様、画像ありのものもあれば記事のみのものもあります。日本語、英語とボタンで切り替えられます。
「abc NEWS」もアメリカのニュース番組なので、アメリカ中心のニュースになります。画像と音声、それに関連する記事も載っています。

リスニングの学習にもなると思いますが、生の英語なのでかなりハードルは上がります。聞き流すだけになってしまうなら、次にご紹介するBBC Learning English の方がいいと思います。

これらのアプリは全て無料でダウンロードできます。

BBC Learning English

IELTSを学習している方ならよくご存知を思いますが、「BBC Learning English」です。学習者用に大変よくできたアプリだと思います。プログラムの中のカテゴリーが11個に分かれており、自分にあったものを使用して学習できます。
その中に「Learn with the News」というカテゴリーがあるのですが、これは今話題になっているニュースをだいたい1週間に1記事学習できます。画像付き音声とそのスクリプトもついており、中級クラスの学習者にぴったりだと思います。
無料でダウンロードできます。おすすめです。

ニュースペーパーアプリ

新聞のアプリも入れています。海外の新聞記事は、日本の新聞とは違い中身が濃い上に1記事が長いので、毎日全て読むことはとても無理なのですが、話題になっている記事を、各新聞で読み比べてみたりしています。世界のニュースを知ることができるし、リーディングの練習にもなります。単語も覚えられるのでおすすめです。
全て無料でダウンロードできますが、NY Timesは無料だと1ヶ月5記事しか読めません。
最初はUSA TODAYあたりが読みやすいのでいいと思います。

ポッドキャスト

ポッドキャストではこの2つをダウンロードしています。どちらも30分近くあるので、時間が取れるときに聞いています。

日常の生活の中で英語漬けになるというのはなかなか難しいので、時間があるときにはなるべく英語に触れておくために、スキマ時間に目で見たり、耳で聞いたりできるものを利用しています。
好みもあると思いますので、自分が使いやすいな〜と思ったものを利用するのが一番ですが、無料で利用できるものは色々ありますよ、ということでご紹介させていただきました。参考にしていただけたら嬉しいです。

英語でエッセイを書く手順

さて、英語のエッセイの書き方ですが、英語のエッセイは書き方が決まっており、論文などはこの決まりに基づいて書く必要があります。
これはあちこちで見るので、すでにご存知の方も多いかもしれませんね。

introduction (導入)

main idea/body (本論)

conclusion (結論)

これがエッセイライティングの大きな枠組みになります。
そして「はっきりと」「簡潔に」「焦点を明瞭に」「体系立てて」「根拠に基づいて」書かなければいけません。(TOEFLは今年の3月に少し改定があり、ライティングが少し難しくなりました。SATにより近くなり、より考えさせる方向へシフトしているようです。今後 AI が台頭してくるにつれて、本当に考えられる人だけが重要視されて行くのかもしれません。)

続いて、

  1. 書く目的(IELTS, TOEFLの場合は質問に答えること)、そして誰に向けて書いているのか、読み手は誰かというのも意識して書く必要があります。(日本人はなんでもかんでもWeを使いたがる傾向にあるので、書きながら ここでWe って誰のことだろう、とちょっと考えてみてください。自分だけがわかっていても、あなたのエッセイの読み手がそのWeを誰か理解できないのにいきなり使うことはできません。桃太郎の話の出だしで「あのおじいさんとあのあばあさんが…と書かれてもね~、誰それ?ですよね。)
  2. 時制や態(能動態、受動態)も注意してください。うっかり間違いがおきます。
  3. 事実なのか、自分の意見なのかも書き分けないとダメです。事実の場合は根拠が必要です。
  4. 自分の意見の時は、I think とか in my view とかそう言った言葉を補わないと、その文は事実ということになります。そんなことないでしょう…と突っ込まれる要素があると、それは logical ではないと見なされます。(現在形は、”現在”と文字にはありますが、未来のことでも過去のことでもなく、事実または習慣をいうときに使うので、現在形には時制は存在しません。)

最後に、各パラグラフには1つしか main idea を入れないでください。そこで一番何が言いたいかを書いて、それに理由づけをするだけなので、話題が変わるならば、新しいパラグラフに移ってください。
そして日本人特有の、私が知っていることはみんなも知ってるというつもり書かないで、読み手は何も全く知らないということを前提で書くことが大切です。

ちなみに、タイトル通り、私もIELTSを学習中です。ライティングは私の師匠に添削をしてもらってます。
文法はそんなに間違いはないのですが、使う単語が子供っぽいといっては直され、少しずつ論点がずれるといっては直されています。直されてはお手本で復習、直されてはお手本で学習を続けています。

以上、ざっくり、エッセイの書き方の流れでした。
英会話の授業に力を入れるもいいのですが、文法をおろそかにすると大人の文章は書けません。正しい文章が書けないということは会話をしても大人の話はできないということになります。
最近は文法力の弱い学生さんがすごく多いです。バランスよく学習することが大切ですね。

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