英語の試験を受けるためだけではなく、英字新聞や英語の本を読んだり、英語のニュースを聞いたりするためにも単語は必要です。
まずはある程度の単語量がないと次のステップには進めません。
単語なんて無数にあるので、勉強が進めば進むほど次から次へと知らない単語が出てきて、どこから手をつけてていいかわからないという人も多いと思います。
ただIELTSに限らず、試験というのはやみくもに作られているわけではなく、それぞれの試験によって試験をする目的があるわけなので、それにあった単語を覚えればだいたいは大丈夫なのです。
もちろんたくさん覚えているに越したことはありません。海外では単語が豊富な人ほど知的レベルが高いと見なされます。
単語を覚えるのはほんとに大変なので、いろんな人の覚え方やオススメの本を紹介していると思いますが、他人の単語の覚え方は参考にしつつも、最終的には自分にあったものを、自分にあったやり方で覚えるのが一番です。
人のやり方をあれこれ調べている時間があったら、1つでも多くの単語を見る方が効率的です。
ある程度他の人の意見を参考にしたら、評判のいいものの中で自分に合った単語帳を使用してひたすら学習するのがいいですね。
実践IELTS英単語3500(旺文社)
この本はあちこちで見かけると思いますが、定番中の定番となっていますね。
もしあなたが、初めてIELTSの受験を考えているとか、何から始めたらいいのかなとか、もともとあまり単語量がない、今はまだ英語だけで書かれている本だと難しすぎるというのであれば、まずはこの「実践IELTS英単語」から始めましょう。
旺文社が出している本なので、中身は当然日本語で書かれていますので、まずはこれからスタートするのがいいと思います。
中身はこんな感じです。
日本で販売されている、左に英語、その横に日本語の意味、という形で作られているいろんな英単語帳と中身はよく似ていますが、IELTSの受験に必要な単語がまとめられています。この形の単語帳に慣れている方なら抵抗なく使えるのではないでしょうか。
重要なところは赤い文字で書かれているので、赤い下敷きを使って学習もできます。
キンドル版もあるので、紙の本でなくてもいい人はキンドルで学習してみてはどうでしょう。
キンドルのペーパーホワイトやファイアを持っている人はこの本を検索して購入するとダウンロードされます。
スマホの場合はキンドルのアプリをダウンロードして、そこからキンドル版(注意:キンドル版と書いてあるものを購入してください。)の本を購入すれば、本を持ち歩いたり、紙に書き出した単語帳を持ち歩いたりしなくてもこの本を丸ごと持ち歩けるので便利です。
また、どれも文字の大きさを変えることができるので、自分が見やすい文字サイズで見ることもできます。
ご覧の通り、本とは少し配列が違います。
本だと単語の右側に書いてある意味は各単語の下に並んでいるので、単語と意味が左右に位置する形に慣れている人はちょっと違和感があるかもしれません。
Key Words for IELTS (Collins Cobuild)
コリンズが出しているIELTSの単語帳です。
ペーパーバックなので、中の紙質はざらざらしていて、あまりいいとは言えません。
Book 1、2、3とあり、1はほんとに基本的な単語になるので、Book 2からスタートしてもいいと思います。
留学する人たちには英語で読む練習も兼ねて、こういう単語帳もおすすめしています。
洋書の単語帳は、単語→定義になりますので、日本の国語辞典と同じような使い方になりますね。
単語→意味ではありませんので、注意が必要です。
例えば、形容詞のabsent。
これを「欠席する」とだけ覚えている学生さんを多いのですが、この本で見ると”If someone or something is absent from a place or situation where they should be or where they usually are, they are no there. と書いてあり、例文が載っています。
つまり、absent fromを使うと「居るべき場所にいない、あるべきところにない」「いつもいるところにいない」と言った意味になります。
それがたまたま学校という状況で使うなら「欠席している」となりますね。
洋書で定義を知って、日本語にするときはそのニュアンスに近い適語を当てはめる、という作業が必要になります。そうなると日本語にも磨きをかける必要が出てきますね。
中身はこんな感じです。
この本のいいところは、各単語のところにどの分野でよく使われる単語なのか、というのが書かれてるところと、使えそうなコロケーションが載っているというところです。よく出る分野とコロケーションをしっかり覚えておくと、ライティングでとても役にたちます。
Vocabulary for IELTS
(Cambridge)
ケンブリッジが出しているボキャブラリーの本です。
日本の英単語帳とは違って、各ユニットごとで関連する単語をまとめて覚えましょう、という作りになっています。
例えばユニット1は「Growing up」になっているので、成長に関する単語、家族に関わる単語を学習します。
単語が羅列されているのではなく、センテンスの穴埋めや、短いリーディング、リスニングなども混ぜてあり、単語だけ覚えていくのではなく、読んだり聞いたり、単語や熟語の使い方を学習しながら覚えていくという形ですね。
日本で作られたものと決定的に違うのは使われる英語が自然なので、ライティングやスピーキングにも応用ができるというところです。
掲載のリーディングの問題などはスピーキングやライティングのアイデアとしても参考になるので、オススメです。
出てくる英語はそんなに難しくはないので、ある程度英語が読めれば問題なく使えると思いますが、日本語は全く出てきませんので、英語ばかりだと目が回る、と感じるような方にはちょっと抵抗があるかもしれないのと、基礎文法力がないとちょっとしんどいかもしれません。
それと文字が結構ちっちゃいですね。
Vocabulary for IELTS Advanced (Cambridge)
「Vocabulary for IELTS」の続きで、その上の版になります。高い点数を必要とする方は前者に引き続いてこちらも使用されるといいと思います。
IELTSの試験は、TOEFLと違って一般的な単語も知っておく必要があるので、そういった単語も含めて覚えていけるのが上記の「Vocabulary for IELTS」で Advanced は大学で勉強をするという前提で、内容に少しアカデミックな要素が加わってきます。
当然単語も難しくなりますし、その分問題も難しくなっています。
ただ、本当に海外で勉強するならば、試験の結果だけ良ければいいのではないと思いますので、引き続き学習することをオススメしますが、まずはオーバーオール5.5〜6.0が必要くらいの方は慌てて学習する必要はないと思います。
Vocabulary for IELTS (Collins)
同じようなタイトルになりますが、こちらはコリンズの本になります。
これもケンブリッジの本と同様に各ユニットごとで関連のある単語をまとめて覚えます。
ケンブリッジの単語の本と違うところは、こっちは各ユニットの最初に、ここではこれだけは絶対覚えましょう、という単語がまとめてあり、それぞれの単語の定義が書かれています。それを覚えた前提でユニットの中身を学習していきます。最初に単語がまとめてあるので、その点は使いやすいですね。
こちらもリーディングやライティング、リスニング、スピーキングの問題が混ぜてあり、単語を覚えながら4技能を学習できるように作られています。
本文にはもちろん知らない単語も出てきますので、それも合わせて覚えていくといいと思いますが、まずは最初にまとめてある単語は必ず覚えてくださいね。
英語の文章自体はそんなに難しくないので、英語のみで理解する練習をするのにオススメです。ただケンブリッジのテキスト同様、英語ばかりだとちょっと、と思う方や基礎文法力がない方は、まずは日本語の単語帳で学習する方が効率がいいかなと思います。
まとめ
海外(英語圏)に行けば、当然見るものは全て英語になります。日本にいるうちから英語だけで書かれているものを見ることに慣れた方がいいと思いますので、洋書の単語帳やテキストを使うことをおすすめしています。
留学をするんだけど、行く大学のサイトの英語がわからない、というような大学生も結構います。留学するためにIELTS勉強してるんじゃないの?自分の行きたい学校のサイトが読めないの?と思うことも。
ただ、洋書の欠点は日本のものに比べて値段がちょっとお高いというところですね。高いテキストを買ったのだから…、をモチベーションにして最後まで頑張るというのも一つの手かもしれません。
まずは単語を覚えないと全ては始まりません。
日本の単語帳を使っている人はぜひ洋書の単語帳やテキストにもトライしてみてください。
日本の単語帳やテキストとは違う自分の弱点などが見つかったりするのでおすすめです。
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