英文法の第2文型(SVC)について解説します。ポイントは動詞。英語を学び直している人は必見です!

英語学習

こんにちは。Mugikoです。

大人の方に学び直しの英語を教えています。

英文法の5文型、そういえばむかし習ったな〜、なんとなくわかっているんだけどちゃんと理解しているかというと…、いやぜんぜんわからん、と言う人に向けて解説します。

>>第1文型の解説はこちら。

この5文型は、英語を外国語として学習している日本人が、英文法を理解しやすいように作られた学習用の型です。

この文法の型を理解することが英語習得のいちばんの近道なのです。

「文法なんか知らなくても会話はできる?」

確かに定型文に当てはめるような簡単な英会話はできます。

しかし、レベルが上がってくるとそうはいかないですね。

というより、レベルは一定以上あがりません。

大人になって英語を学び直している方は、この英文法の文型をていねいに学び直しましょう。

大人の英語を目指すには文法は必須です。

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文型は第1文型〜第5文型までありますが、ここでは第2文型(SVC)の作り方に焦点を当てて説明していきます。

be動詞と合わせて理解するとより深くわかると思います。

>>be動詞についての説明はこちらをご覧ください。

英語の第2文型(SVC)って何?

英語には必ず「主語」と「動詞」がありますよね。(命令形は除く)

ここが文法の基本の基本です。

読む時も、書くときも、話す時も

いつも主語と動詞を意識してください。

主語は英語で「Subject」。

その頭文字をとって、主語を S と呼びます。

文の中で一番注目を浴びるところですね。

主語に選んだ以上、それについて話したり、書いたりすることになります。

動詞は英語で「Verb」。

その頭文字から、動詞を V と呼んでいます。

選んだ主語がどうなっているのか(動いているのか、じっとしているのか)を伝えます。

第2文型は、S+V、+C(補語)で作られていますが、この文型では主語に動作は伴いません

補語は英語で「Complement」。

その頭文字をとって補語は C です。

補語はその名の通り「補う」、つまり主語を補うという意味です。

なので、be動詞との関係が深いのです。

>>be動詞についての説明はこちらをご覧ください。

第2文型(SVC)の作り方

この文型で使うことのできる動詞はある程度決まっています。(動作を伴わない動詞)

最も基本となる動詞はbe動詞

つまり動作ではなく、状態を表す動詞を使うということになりますね。

be動詞の仲間

lie   /   sit   /   stand  などがあります。← とりあえずこの3つは覚える。

・Jane is a teacher. 
ジェーンは先生です。(動作ではない)(be動詞+名詞)

・The book lay open on his desk. 
その本は彼の机の上で開いたまま(状態)です。(lie+形容詞)
※lay はlieの過去形  [ lie – lay – lain ]

・She always sits in that chair. 
彼女はいつもその椅子に座っている。(sit+副詞句)
 ※「座る」ではありません。「座る」は動作ですね。

・The house stood empty for a long time. 
その家は長い間空いたまま(状態)だった。(stand+形容詞)

全て「主語」がどのような状態なのかを説明していますよね。

これが第2文型(S+V+C)の形になります。

➡︎ lie / sit / standといえば、横たわる / 座る / 立つ と覚えているかもしれませんが、その意味で使うときは「動作」になるので、ここでは使いません。

➡︎ 第2文型では動詞は「状態」を表しています。

➡︎これらの動詞は「自動詞」です。

➡︎ この動詞の後ろは「形容詞」か「副詞句」が続きます。(be動詞の後ろには「名詞」もくる)

普通は前後の文脈があり、文脈に合わせて動詞を使います。

短文だけ見て動詞を勝手に変えるのはお勧めできませんが、第2文型で上の文章の動詞(lie、sit、stand)を使うときは、基本的にすべて be動詞に置き換えることができると考えればわかりやすいです。

>>be動詞についての説明はこちらをご覧ください。

keepとその仲間

keepも辞書を見るといろんな意味が書いてあると思いますが、ここで使われるkeepは、

「(〜の状態)のままでいる

という意味になります。

keep の仲間としては

continue  /  hold  /  remain  /  stay  などがあります。← これも覚える。

・The exhibition continues until July 25. 展示会は7月25日まで(その状態が)続く
(continue+副詞句)

・How long will the fine weather hold? 
いい天気はどれくらいくのでしょうか?(hold+副詞句)
(保った状態 ≒ 続く)

・Train fares remain unchanged.  電車の運賃は変わらないままである。
(動作ではない)(remain+形容詞)

・He never stays angry for long. 
彼がずっと怒ったまま(の状態)でいることはない。(stay+形容詞)

keepの仲間の動詞も、主語が自分自身で動いているわけではなく、何かの状態が保たれているという意味になっていますね。

第2文型のパターンに当てはまります。

➡︎ continue / holdは「他動詞」としての意味もありますが、第2文型では「自動詞」です。

➡︎ keepは後ろ(右側)に「形容詞」が続きます。

➡︎ continue / hold は後ろに「形容詞」「副詞句」のいずれか。

➡︎ remain は「形容詞」「名詞」のいずれか。

➡︎ stay は「形容詞」「名詞」「副詞句」のいずれかか続きます。

単語だけでなく、実際に例文などの文章を見て確認しながら学習すると理解しやすいですね。

ちなみに、「他動詞」とは目的語をとる動詞。
辞書には、基本的に (他)「〜を…。」と書いてあります。

その他

appear look  /  seem  
>> 「〜に見える」という意味の単語

feel smell sound  /  taste
(知覚動詞)>> 「〜のように感じる」など五感に訴える動詞

(ちょっと特殊)
become  /  come  /  get  /  grow make  /  turn  /  fall  /  go  /  run 

↑これらの動詞は第2文型で使うときは「〜になる」という意味になります。

「来る」とか「作る」、「行く」という意味で覚えていると思いますが、第2文型ではこの意味では使いません。

➡︎ appear や feel などの動詞の後ろ(右側)には、基本的に「形容詞」が来ます。「名詞」がくる場合もあります。(ここですべては書けないので辞書でチェックしてみてください。)

➡︎ come や go、run などは「動作」を表す動詞として使われますが、第2文型で使われる場合は「形容詞」や「名詞」が後ろ(右側)に続きます。

↑「動作」を表す使い方との違いはここです。

(第2文型の例)
He will go blind. 彼は目が見えなくなるでしょう。(go+形容詞)

goは悪い方へ変化するときに使われますが、old や tired、ill などの形容詞は get と一緒に使われるので、正しい組み合わせは覚えないといけません。

The handle came loose. その取手はゆるくなった。(come+形容詞)

She turned professional last year. 彼女は昨年プロに転向した。(なった)
(turn+名詞)

(第1文型の例)
He goes to school by bus.  彼はバスで学校へ行く。(go+前置詞(副詞句))

・行くという「動作」をしています。
・動詞の右側に「形容詞」も「名詞」も続いていません。
・ここの to は前置詞(to schoolは副詞句)。

She made coffee for us. 彼女は私たちにコーヒーを淹れて作って)くれた。
(make+名詞(目的語))

・いれる(作る)という「動作」をしています。
・make は「〜を作る」という意味の他動詞。➡︎他動詞+目的語(第3文型)
・後ろに「名詞」が来ていますが、目的語としての名詞なので、「コーヒーになった」という意味にはなりません。
・第2文型か第3文型かは文から判断します。

まとめ

いかがでしょうか?

補語とか自動詞とかややこしいですよね。

でも、考えてみてください。

音符も音楽記号も読めずに楽器は上手くなりません。

ルールを知らずにプロのスポーツ選手には慣れません。

上達しようと思うと、基礎の部分はきちんと理解する必要があります。

英語も同じです。

文法はルールです。

文法を理解するためには、単語の意味だけでなく品詞を覚えることが大事です。

さらに文法用語を覚えておくと、

説明を読んだり、誰かから教わったりするときに時間の節約になります。

>>こちらでも文法書のご紹介をしています。ご参考にどうぞ。

いったん自分の中に落とし込めば、パズルを解くようにわかるようになっていくので、そうなるまでコツコツ頑張りましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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