大人のやり直し英語にライティングは必要?
→ 答え:必要です。
ただ、すべての人にライティングが必要というわけではありません。
「大人になって英語をやり直したいと思っているあなたへ!」のところでも書きましたが、
洋書や英字新聞が読めたらいいな、海外旅行でちょっと英会話ができたらいいな、という人はライティングの練習は必要ないと思います。
じゃあ、どんな人にライティングが必要?
試験を受けて海外の大学へ行く、
仕事で英語が必要、
高い英語力をつけたい、
こういう人はライティングの練習をしっかりやるべきです。
そのためにはまずは文法をしっかり学ぶことが大事です。
文法の学習については「大人になって英語をやり直したいと思っているあなたへ!」をご覧ください。
あなたはなぜ大人になって英語やり直そうと思ったのでしょうか。
英語ができたほうがいいかどうか、と質問されば当然 “Yes” ですね。
でも、必要がないなら時間やお金をかけて英語ばかり勉強する必要はないと思っています。
言葉の上達のコツは、その言葉が使われている文化に興味のある、というのが一番です。
みんなが勉強していない、自分の興味のある国の言葉をしっかり勉強するというのもありだと思うし、趣味に時間とお金を使ってそれを極める、というのもありだと思います。
ひょっとしたらそのニッチな世界で自分の力を生かせる時が来るかもしれません。
とにかく大人のやり直し英語には強い動機が必要なのです。
『なぜ英語をやり直そうと思ったのか』『なぜ英語なのか』
途中で挫折しないためにも目標はしっかり持つ必要があります。
そして、
海外の大学に行く、
仕事で英語が必要、
高い英語力をつけたい、
そういう人は必ずライティングも練習してください。
口を動かす練習のために英会話ももちろん大事です。
でも、「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」この4つがバランスよく作用してはじめて英語は上達していきます。
苦手なところがあると、それが足を引っ張って上達のスピードは遅くなるのです。
英語ができる、と聞くとすぐに英会話ができると思いがちですが、
英会話ができない = 英語ができない
これは間違っています。
英語が正しく書ける → 英語はきちんと身についている、ということなのです。
さらに言うと、
まとまった文章がきちんと書ける
⇩
英語力とは別に母国語で自分の意見がある、それを伝える力がある
⇩
つまり日本語力もあることになるのです。
よく考えてみてください。
「日本語は母国語なんだけど、スラスラと文章を書こうと思うと難しいんです。でも英語の文はスラスラと書けるんです。」そんなことはあり得ませんよね。
外国語が母国語を超えることは絶対にありません。
- 英語をやり直そうと思う。
⇩
- 文法をきちんと勉強し直す。それと一緒に単語や熟語もできるだけ増やす。
⇩
- 日本語でも構わないので、いろんな話題や情報を手に入れて、それについて自分の意見を言える(書ける)ようにする。(critical thinking)
⇩
- ライティングの練習をする。初心者の方はまずは短文から始めてみましょう。
注意点:添削は必ず大学や大学院で論文などを書いたことのある人にお願いしてください。普通の日本人が日本語を話すからと言って、論文や作文の中身を添削できないのと同じで、ネイティブの人なら誰でも論文や作文を添削できると思ってはいけません。添削は文字や文法の間違い探しではなく内容を見てもらう必要があります。
ライティングがきちんとできるようになると英語力はグッと上がります。
ライティングができるようになるとスピーキング力も上がります。
ライティング力が上がればスピーキング力も上がるのか?
→ 答え:上がります。
ただし、書けるようになったからといってすぐ話せるようにはなりません。
スピーキングはスピーキングの練習が必要です。
何をするにしても目的に合った練習が大事です。
きちんと書ける英語力がつけば、ゆっくりであっても相手に内容が伝わる英語は話せるようになります。あとは音読をするなどして、スピードを上げて話す練習をひたすらすればいいのです。
オンライン英会話などで口を動かす練習をするのもいいかもしれません。
そして、次のステップでは会話で話のキャッチボールができるようにリスニング力を上げる練習が必要となります。相手の話が理解できないと、いくらきちんと話せても会話はトンチンカンになってしまいます。
このように英語力を上げようと思うと「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の4つをバランスよく練習する必要があるのです。
最後に
初めにも書きましたが、大人になってやり直し英語する人のすべてにライティングの練習が必要なわけではありません。
でも、きちんとライティングができるということは、英語が身についているということなのです。
ただ間違えてはいけないのは、
そもそも自分の意見や知識がなければ書くことはできません。
型にはめて書く練習でさえも、自分の意見や知識がなければ何も書くことはできません。
これはスピーキング力にもつながります。話す内容がなければ話せません。
ライティングの練習は、「書く」という練習だけでなく、自分の知識を増やし、意見を述べる練習にもなります。
まずは日本語で知識を増やし、日本語で意見を言う、日本語で書いてみる。
意見が言えるようになれば、それを英語にしてみる。
英語のやり直し初級の人は、まずは短文を書く練習から始めてみる。
英語の勉強をやり直す、つまり自分はもう大人だということを忘れてはいけません。
英語を話すだけなら、英語圏の子供でも話してます。
大人になって英語を使うということは、英語そのものよりも教養を問われるということです。
易しい英語を使っても教養があることを示すことができれば一目おかれます。
ライティングの練習を通して教養を深めましょう。
なぜ『英語をやり直すのか』
もし本当に必要ならいますぐできることから始めてください。
It’s never too late to start over!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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