IELTSって何?IELTS受験のために改めてIELTSについて詳しく調べてみました。

IELTS

大学に入学すると、もれなく留学がついてくる、みたいな状態になりつつある日本の大学ですが、それでも一応試験の結果は大学に提出しなければならないので、学生さんは選択肢としてあるIELTSまたはTOEFLのどちらかを選択することになります。
と言っても、海外に留学する人だけが受けられるというものではなく、誰でも受験することができます。

受講料は25,380円(税込)です。パスポートが必要になりますので、持っていない方は申し込み前にパスポート取得は必須で、当日はパスポートは持参する必要があります。
1回の受験に最低でもこの金額が必要になるので、適当な勉強で受けるのはもったいないですね。

2020年から入試制度が変わるとか変わらないとかで、IELTSの結果も英語の試験として採用される予定とか、来年の話にも関わらずまだ入試の方向性が定まらず、実際にどうしたらいいのか混乱している高校生の方を何人も知っています。受験料も高いので、方向性が決まらないのに受験だけしとく、というわけにもいきませんね。

大学生はともかく高校生だとIELTSそのものをよく知らない人もたくさんいて、ご両親に至っては名前も知らないという人も結構います。

そこでIELTSってどんな試験?
ということで改めてIELTSについて詳しく調べてみました。

IELTSってどんな試験?

IELTSというのは International English Language Test Systemの略で、世界140カ国の10,000機関が認定していて、年間300万人以上が受験、世界をリードする英語技能テストのことです。

世界の多くの教育機関や政府機関で英語力を証明するテストとして認定されており、留学や就労に有効なテストとして活用されています。(日本英語検定協会より)

少し前までは、主にイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドに留学する人が受験して、アメリカ留学はTOEFLが主流でしたが、今は多くのアメリカの大学でもIELTSの受験結果による入学を認めています。

イギリスも以前はTOEFL受験結果でも大丈夫な大学もありましたが、受験生の大きな不正があり、今はイギリスではTOEFLの受験結果は認めていません。IELTSオンリーとなっています。

IELTSの試験とひと口に言っても、実は2種類あります。
① Academic Module / アカデミック モジュール(留学するために必要)
② General Training Module / ジェネラル トレーニング モジュール(就労のために必要)

どちらを受験するかは、自分がどういう目的で海外に行くのかによって変わってきますが、留学に必要なのは ① アカデミック モジュールになりますね。
ここでは主にアカデミック モジュールについて説明していきます。

IETLSの試験の中身を詳しく見てみましょう。

IELTSの試験は次の4技能を受けることになります。

① Reading(リーディング)
② Listening(リスニング)
③ Speaking(スピーキング)
④ Writing(ライティング)

今は大学入試の共通テストの件で4技能という言葉が結構言われていますので、この4つはもしかしたらご存知の方も多いかもしれません。
IELTSでこの4つの試験を受けるのにかかる時間は約2時間45分となっていますので、だいたい3時間くらいかかるとみておいたらいいと思います。

リーディングとライティングに関してはアカデミック モジュールとジェネラル トレーニング モジュールとでは内容が違うので、試験勉強をするときに問題を間違えないようにしましょう。ジェネラル トレーニング モジュールの方が簡単なので、こっちを勉強してアカデミック モジュールを受けると大変です。

ライティング、リーディング、リスニングのテストは同じ日に続けて行われます。
スピーキングはIELTSの世界的な規定により、筆記試験の前後6日以内に行われます、と英検協会のサイトには書いてありますが、通常は筆記試験と同日に行われることがほとんどです。
カレンダーに2daysと書いてある日を選択した場合はスピーキングは次の日に行われることになります。

スピーキングの時間は指定できないので、筆記試験が終わってから夕方まで時間が空いている、ということも起こるので、空いた時間どうやって過ごそう、という学生さんの声も聞きますね。やっぱり筆記テストを受けた勢いで終わってしまいたいようです。妙な間が空くと不安になるみたいです。

今年(2019年)の後半のスケジュール表が届いていますので、載せておきます。
日程がどんな感じか確認してみてください。

リーディングの試験の中身はこんな感じになります。

2019年11月〜2020年3月の試験日程

リーディングの試験は1時間です。

1時間で解く問題の中身は大きく3パッセージ (passages)になります。
問題数は全40問で、3パッセージの中に振り分けられています。
1時間で3パッセージということは、単純に割ると1パッセージ20分で解くという計算になりますね。

自分で勉強するときは、まずは1パッセージを20分で解く、というのを目指して練習するのもいいかもしれません。試験の形式に慣れるのも大事です。それができるようになると、2パッセージを40分で、最後に3パッセージを1時間で解く、といった練習を繰り返してみるのもありかと思います。
ただ、最終的には時間を計りながら、3パッセージを解く練習を重ねてください。分けて解くと結構正解するのに、一気に解くと間違える、という学生さんも何人か見てきました。

リスニングの試験はこんな感じで進んでいきます。

リスニングの試験はだいたい30分です。

実際に問題を解くのは約20分で、試験の最中は問題用紙などに答えと思える単語などを殴り書き(英語でも日本語でも自分がわかるように)、メモ書きしておいてください。残りの10分でそれをきれいに解答用紙に書き写します。

問題は後ろに進むほど難しくなる傾向にありますので、最初の方はできるだけ正解を目指しましょう。

最後の10分の書き写しの時に気をつけないといけないのは、問題に「NO MORE THAN TWO WORDS」と書いてあると、自分のメモには聞こえたまま3語でメモしていても、例えば形容詞などを省いたりして2語にしないといけません。(どう省略するかはその時の問題によりますが…。)
答えが合っていても3語で書いてしまうとバツになってしまいます。

他にもメモ書きは日本語だけど、英語に直したときにここには s がいるな、とか気にしながら書き写すとうっかりミスも減ると思いますので、単なる清書の時間と思わずに少し注意して書き写すといいと思います。
IELTSのリスニングは書き込み式なので、単語のスペルを覚えるのは必須です。イギリス様式、アメリカ様式のどちらで書いても、スペルを間違っていなければ大丈夫です。(labour(英)、labor(米)など)

ライティングの試験の詳細はこんな感じです。

ライティングの試験は Task1 と Task2の2つの問題を1時間で書くことになります。

Task1 の所要時間は20分。必要文字数はだいたい150 wordsです。

Task1はグラフやチャート、表など見てそれについて記述する問題なので、自分自身の意見は書く必要はなく(逆に書いてはいけない。なので「I(私)」という単語は使いません。)まずはきちんと表なりグラフなりが読める必要があります。これがちゃんと読めれば、Task1は書き方にある程度のパターンがあるので、練習すればある程度点は取れると思います。

Task2 の所要時間は40分。必要文字数はだいたい250 wordsです。

Task2 はTask1のようには簡単にはいかず、毎日の練習が大事になってきます。
Task1と違って、Task2は自分の意見、事実を書き分けながら、論理的に書くことが必要になってきますので、日頃から日本語でも自分の意見を論理的に言う練習なども必要になってきます。
日本語でも書けない、言えないものは当然英語ではできないので、英単語、熟語の量だけあっても太刀打ちできません。練習の積み重ねが大事です。ちゃんと書かれたものを書き写したり、添削してもらうなどして、エッセイの書き方の勉強をする必要があります。

日本人でも国語が得意な人、苦手な人、書くことが得意な人、苦手な人がいるように、俗にネイティブと言われる人たちにとっては英語は国語なので、国語が得意な人がいれば、苦手な人もいます。特に海外では学力の差がかなりありますので、ネイティブだから誰でも英語(国語)は完璧、なんて思っているとお金と時間の無駄になりますので、本当にエッセイの書ける人なのかどうか見極めてください。

最後はスピーキングの中身についてです。

スピーキングの試験は、自分と試験官の1対1で行われます。
所要時間はだいたい11分〜14分くらいです。

試験中の受け答えはレコーディングされています。
その場にいる試験官が手持ちの採点表に採点したものと、レコーディングされたものを本部に持ち帰り、他の試験官と共に採点します。その場の試験官1人の判断で採点はしないようです。

レコーディングされると言うことは、声は大きく出さないと当然録音される声も小さくなるので、いくらちゃんとしたことを答えていても試験官たちにはっきり聞こえなければ減点の対象になる可能性があります。

声は大きくハキハキと話しましょう。

スピーキングの試験は Part1、Part2、Part3の3つに分かれていて、後半に行くほど難しくなります。
試験官は最初のPart1で受験生の英語力を測っていますので、ここでこけないように頑張りましょう。
ここで英語力は低いと判断されると、後に続く問題は簡単な問題になります。そうすると高い点数は望めません。

また、しゃべらないより、しゃべれたほうがいいのですが、ただペラペラ喋るだけては高い点数は出ません。
ライティング同様、論理性が求められます。

チェックされるところは

① 英語の流暢さと話の一貫性(IELTSは外国人が受ける試験なので、決してアメリカ人、イギリス人のような流暢さは求められていません。流暢さと言うのは単語を切れ切れに言うのではなく、スムーズに止まらずに言えることです。話の一貫性はとても大事です。)
② 語彙力(同じ意味のいろんな単語を使っているか、身近のものなどの名前もたくさん知っているかなど)
③ 文法の正確さ
④ 発音(これもネイティブのようは発音は求められていません。アクセントを間違えないようにするとか、単語の読み方を間違えて覚えていないかとか、RとLの区別はできているかとか、英語の基本の発音のことです。
よくイギリス英語が好きだからといって、イギリス人の真似をして can’t をカントと言う人がいますが、これも気をつけないと変な意味の単語に聞こえるようです。(とイギリス人の知り合いが言っていました。)

以上が IELTS の試験を受けるにあたって知っておくべき点、準備する点となります。
試験を受ける前の準備、試験勉強の参考になればと思います。

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